古くて新しい『麻の実』 ~麻の実食材紹介~

現在流通している麻の実食材は、大きく分けて4種類あります。


*実全体(ホール)

果皮(殻)付きの果実です。七味唐辛子に入っている黒い粒を想像いただくのが分かりやすいです。なお、日本で流通している実は、発芽しないように処理されています。

*オイル

主に種(ホール)を圧搾することで搾油できます。

*ナッツ

種の硬い殻を取り除いた中身(芯)の部分をナッツといいます。

*パウダー

オイルを絞った残渣を乾燥して微粉砕したものになります。


それぞれの詳細は別ページで展開していきますが、ここで特にいいたいのは、皮(殻)付き全体(ホール)以外(ナッツ等)の形態は比較的最近のもの、ということです。

とくに、あの硬い殻を取り除き中身だけを取り出す”ナッツ加工”は、1990年代になって実用化され始めた技術です。そして、食用の商用栽培がカナダで認めれたのは1998年のこと。ヘンプナッツとして市場に広く流通し始めたのは2000年に入ってから、だったりします。

さらに、オイルの搾油技術も、2000年以降飛躍的に高まっております。パウダー工程においても、粉砕技術の進化と相まって、舌に残らない超微粉状で提供されてきたのも2000年以降です。

つまり、現在流通している麻の実食材形態(オイル、ナッツ、パウダー)が市場流通し始めてから、まだ30年も経っていない新しい食材! といえます。

特に日本においては、麻の実というと「(鳥の餌用の)殻付きの種」を想像する方が多いのが実情ですが、こうした現在の食べやすい麻の実食材が普及拡大を通じて、いままでになかった新しい麻の実食文化が誕生し、後世にわたって繋がっていくよう、尽力できればと考えております。

<各食材解説ページ>

*皮付き全体(ホール)

*オイル

*ナッツ

*パウダー

オイルを絞った残渣を乾燥して微粉砕したものになります。

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