【ニュージーランド】麻の実プロテイン副産物の大量破棄が話題

ニュージーランドのヘンプシード農家The Brothers Greenは、トラック2台分 25トンの麻粉(副産物)を廃棄処分にせざるを得ない事態となっている。この副産物は、麻種子(殻付き)から、食用プロテインパウダーとして出荷したあとに残る60%の残渣を指します。

飼料用への使用を求めるが、ニュージーランドの法規制において、動物の飼料として麻の実を与えることは認められていない状況。

産業用品種の基準はTHC0.15%未満と規定されているものの、微量の量のTHC、また、CBDが、どのような作用を動物に与えるか不明との行政見解。食用の麻の実の市場合法化が認められたのが2018年と世界の中でも遅く(合法化まで18年要した)、大麻においては慎重に部類する国家といえるかもしれません。

飼料許諾の申請が必要とのことだが、過去申請した農家もおらず、その手間がかかるために躊躇している模様。ニュージーランドの家畜の肥料は海外輸入に頼っている現状でもあり、国内原料ともなる麻の実飼料の規制緩和を、SNS等を通じて訴えています。

↓SNSでの訴え。廃棄は農家としても、かなり辛いことでしょう。アメリカでは昨今、鶏の飼料への承認が下りました。ほかのEU諸国で認められている国もあるようです。早く制度が変わって活用されますように。

<参考記事>

・Hemp meal not destined to be livestock edibles
https://www.farmersweekly.co.nz/news/hemp-meal-not-destined-to-be-livestock-edibles/

・Plea for surplus hemp by-product to be used as animal feed
https://www.rnz.co.nz/news/business/526254/plea-for-surplus-hemp-by-product-to-be-used-as-animal-feed

・ニュージーランド ヘンプ食品の市場流通が最後まで違法だった国(農業経営者)
https://agri-biz.jp/item/detail/4899?page=1

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