麻の実食材解説 ~実全体(ホール)編~

七味唐辛子でお馴染み。カリカリ食感と素朴な味わいが特徴です。

◆麻の実の構造について。実の果実。種ではありません。

「実全体(ホール)」は、つまりは「麻の実」そのものを指します。

麻の実の構造は、以下のイラストのように、「果皮」と「種子」で構成されています。麻の実は、厳格には「麻の果実」です。

外側の堅い”殻”と一般的に言われている箇所は「果皮」に相当し、その中に隠れているのが真の種(種子=ナッツ)になります。粒全体は、果皮と種子を合わせた「果実」に相当します。麻の実とは、すなわち果皮(皮)付きの状態を指すのですが、ナッツ等を区別するため、ここでは「実全体([全体の意味を指す]ホール)」という表現をとっています。

イラストは、以下ページより拝借いたしました。とても分かりやすい記事ですので、どうぞご一読ください。

・七味唐辛子の中身の「麻の実」が大麻取締法に触れない理由[AllAbout]
https://allabout.co.jp/gm/gc/492892/#goog_rewarded

 

◆伝統的な麻の実料理で使ってきたのは「実全体(ホール)」

伝統的には、炒って料理に混ぜることが多いようです。具体的には以下ページをご参照ください。

昨今主に流通している「ナッツ/オイル/パウダー」は、2000年以降に流通し始めた比較的新しい食材になります。

 

◆食べ方

食感や味のアクセント的な働きが大きいような気がします。また、お茶のように砕いて煮出すこともあります。

ただ、殻が固くて食べにくかったり(殻の破片が舌に残ってしまう等)、ちょっと苦みがキツかったりと、昨今はあまり利用されません(ナッツ/パウダー/オイルが便利)

◆そのまま食べるなら、、フランス産「麻の実」がオススメ

いま日本で流通している皮付きの麻の実で、食用スパイスとして流通しているのは中国産のものになります。Webで検索しても、いくつかのブランドが見つかると思いますが、正直、あまり美味しくありません。

オススメは、フランス産の麻の実。日本で流通しているのは、小動物用として販売されているものしかありませんが、株式会社黒瀬ペットフードさんが販売しているものは、不純物も少なくて、普通に人がそのまま食べても美味しいです(麻福スタッフはそのまま食べてます)。

中国のより、小粒で、殻が柔らかくて、ナッツ部分がしっかり残ってます。(※ただ、もしお召し上がりなるときは自己責任でお願いします。何か少しでも抵抗をもたれる方はお避けください。)

・販売ページ(株式会社黒瀬ペットフード AVIS 事業部 )
https://avis-kurose-pf.shop-pro.jp/?pid=105983994

フライパンで軽く炒って、召し上がってみてください。なかなか香ばしくて美味しいと思います。美味しいお塩を少し混ぜれば、そのままお酒の肴にもなりそうですし、ポテトサラダとかに混ぜ込んでいただいても良い感じかと思います。

 

◆栄養素について

麻の実(実全体:ホール)の栄養素については、食品栄養成分表(8訂)に記載がございます。

下記Webサイトは、栄養価を自動計算してくれるので便利です。ただ、残念ながら麻の実ナッツ/オイル/パウダーは、現在食品栄養成分表への記載はない状況です。(世の中での流通量が少ない、というのが大きな要因です。)

・カロリーSlism「麻の実」
https://calorie.slism.jp/105003/

  

【その他、関連エントリー】

関連記事

コメント

  • コメント ( 0 )

  • トラックバックは利用できません。

  1. この記事へのコメントはありません。