実は、年間700トンほど輸入してます

なかなか普段の生活では実感しませんが、それなりの量の麻の実が日本に輸入されています。残念なことに、現状、日本で流通する麻の実は 99.9%が輸入です。

◆麻の実の輸入量(2024年1~6月、2023年)は?

貿易統計によると、その輸入量は、本年2024年1~6月集計で 355トン(年換算で 約700トンペース)。金額として 1.5億円(輸入申告時の商品金額の集計です)。 

※なお、麻の実オイルは対象外です。品目コードが異なります。

2023年は以下。合計416トンの輸入です。今年に比べると随分少ないです印象です。

◆2013年~2022年 の麻の実輸入統計を並べてみた。

その前はどうだったんでしょうか。並べてみることで、いろいろと気づきます。。(この詳細は割愛します)

[2022年]

[2021年]

[2020年]

[2019年]

[2018年]

[2017年]

[2016年]

[2015年]

[2014年]

[2013年]

そして、参考に2000年。当時1481トンもの輸入をしていたようです。そして、この年から、ヘンプナッツなどの新しい麻の実食材がカナダより輸入されます。

<転載元:以下Webより検索できます。>

・輸入貿易統計 品目検索 (麻の実の品目コード:120799010)
https://www.customs.go.jp/toukei/srch/index.htm?M=01&P=0

◆どんな用途に使われているか?

鳥用の餌需要が主で、その他、七味唐辛子などのスパイス用途など。鳥の大好物とされてきました。

オイル、ナッツ、パウダーの量も増えているものの、輸入構成比としては、まだまだ少ない状況です。

– 中国は、主に小鳥の餌用、七味唐辛子等のシーズニング/スパイス用
– フランスは、主に小鳥の餌用
– それ以外の国が、主に、人食用(オイル、ナッツ、パウダー)

と思われます。

◆フランス産「麻の実」ブランド

事利用のペットフードとして注目なのが、フランス産の麻の実を展開する黒瀬さん。

不純物も少なくて、普通に人が食べても美味しいです。中国のより、小粒で、殻が柔らかくて、ナッツ部分がしっかり残ってます。(※ただ、もしお召し上がりなるときは自己責任でお願いします。)

・販売ページ(株式会社黒瀬ペットフード AVIS 事業部 )
https://avis-kurose-pf.shop-pro.jp/?pid=105983994

同社の適用範囲も興味深いです。ウサギは食べないんですね。

◆栽培用のHSコードはまだ規定されず

残念ながら、育種(麻畑で蒔く)用の麻の実は輸入コード(HSコード)すら付与されていません。大麻取締法的にはなんら問題ないのですが、違法栽培対策等を考慮すると、ほか解決すべき事項があります。

日本で大麻栽培を急ピッチに拡げていくためには、その種子は海外から輸入することが必至。将来を見据えて、輸入コードの規定くらいは早く定義していてほしいなぁ、と思うところです。

(参考)国レベルのこととして、問題定義はされています。スライドは、令和4年7月・厚生労働省・大麻規制検討小委員会 資料より。

結局、今回の法規制ではどうなったのか?今度詳しい方に伺ってみます。

詳しくは引用元の資料をご覧ください。乗り越えるべきハードルは多々です。

・大麻種子の生産及び流通管理について
https://www.mhlw.go.jp/content/11120000/000970733.pdf

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