「麻で栽培」材料コレクション

日本で麻を栽培することは現状ハードルが高いですが、麻を用いて農作物を栽培することは可能なこと。

そこで、何かモデルになることはできないかと、素人ながら、家庭でできる屋内栽培的なことをやってみたいと思案しています。

 

★「麻で栽培」しませんか。

栽培に使える(かもしれない)麻材料について書き出してみました。

これらの材料をみて、もし何かやってみようかな、と思う農家さんがいらっしゃいましたら、できること・知っていることは協力させていただきたい、とは常々思っておりますのでご連絡ください。(全ての材料が豊富にあるわけではないので、その点は悪しからずお願いします。)

私のささやかな想いとして、当方で製造している麻の実食品(麻の実ピッツァ)に、麻で栽培した食材を利用して、その食品を実際に販売するところまでの取り組みが実現していければ、というのがあります。何か一緒に取り組んでいただける方がいらっしゃいましたら、ご検討よろしくお願いいたします。


<栽培に使えるかもしれない麻材料>

A.麻断熱材
B.おがらチップ/おがら粉
C.麻炭チップ/麻炭粉
D.麻炭ペーパー
E.麻布
F.麻の実パウダー


A.麻断熱材

先日紹介した「農業マルチ」的な使い方に使えるかもしれません。

【カナダ】農作物の栽培に麻を活かす。ヘンプ農業マルチの話より」

こちらが建材として利用される「断熱材」です。一般的に壁や天井に使います。

これを以下のような針で刺して、繊維を絡ませることでフェルトができあがります。

昔、ヘンプ不織布を試作していただいたことがあります(その詳細はこちら)。写真上部がニードルパンチをかけた断熱材。写真下部は加工前の断熱材。5㎝程度あった厚さは1cm未満のシートになっています。

このときの試作フェルトはなくなってしまいましたが、断熱材があれば加工は可能です。(屋内栽培実験用には、そのままの断熱材か、手芸用のニードル(針)を用いて手作業でやろうと思っています。

B.おがらチップ/おがら粉

茎から繊維を剥いだあとに残る木質部を「おがら」と言います。

チップ等に粉砕して活用されることが多いのですが、その粉砕具合は目的によって変わってきます。

「via:Building With Hemp(Steve Allin )」

現在少しサンプルが残っているのは以下です。

・粗い粉砕

・細かめの粉砕

・微粉砕

とにかく多孔質性に優れた物質ですので、土に混ぜるとふかふかな状態になるかもしれません。自重の4倍以上の水の吸収力があります。その点からは保水力があるかもしれません。また、アンモニア等の消臭力は強力なことから抗菌・殺菌効果があるかもしれません。

C.麻炭チップ/麻炭粉

麻炭は、その名のとおりおがらを炭化したものです。

・麻炭 姿焼き で販売中
https://asafuku.jp/SHOP/C0089-1.html

これを軽く粉砕したもの。

・ 麻炭(不織布袋入り) 建築/調湿用 の中身(販売中)
https://asafuku.jp/SHOP/C0117-1.html

もっと細かく粉砕したもの。

土壌改良を目的に土に炭を混ぜる方法は、自然農法でよく行われることをよく耳にします。

・(参考)炭を土に入れると畑が良くなる炭の土壌改良効果について
https://arinofarm.com/sumi-tuti/

D.麻炭ペーパー

前述の微粉砕の麻炭粉を、古紙パルプと一緒に漉き込んだ紙になります。適度に厚くて丈夫なので農業マルチシートとして活用された実績もあります。

シートになっているので使い勝手がよいのが特徴です。幅120cm×10mで巻いたものもございます。

(話は少し外れますが)炭は植物の老化物質「エチレンガス」をよく吸着しますので、鮮度保持に貢献します。試すと明らかに違うので、機会ありましたら、ぜひお試しください。

・麻炭エコペーパー
https://asafuku.jp/SHOP/C0043-1.html

E.麻布/麻紐

ホームセンターの資材コーナーにいくと、麻シートや、麻の紐が安く売っていますが、これはジュート麻がほとんどです。

逆に、大麻の布とか紐は超贅沢品になるので実用的には使えないと思いますが、使い方次第では、、、と期待します。実験では無理やりでも使いたいと思います。 

F.麻の実パウダー

人だけでなく、動物の肥料等での活用が期待視されている麻の実プロテインパウダーですが、もしかして肥料にもよいかも、、と思いました。 (この用途はニュースや論文等でも見かけたことないのですが、何かご存じの方いらっしゃいましたらご教示ください。)

..そのほかにもいろいろと考えられそうです。随時、追加していきます。

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