【ニュージーランド】ヘンプ代替肉ブランドが経営危機

麻の実を用いた代替肉ブランドを展開するニュージーランドのSustainable Foods社が自主管理(voluntary administration:日本の民事再生手続及び会社更生手続に相当)とのニュースです。

・Hemp-based manufacturer Sustainable Foods goes into voluntary administration(2024/8/28)
https://www.thepress.co.nz/business/350394027/hemp-based-manufacturer-sustainable-foods-goes-voluntary-administration

・New Zealand’s Sustainable Foods, Maker of Hemp-Based Plan*t Meats, Files for Administration(2024/8/26)
https://www.greenqueen.com.hk/sustainable-foods-new-zealand-hemp-based-plant-meat-administration/

130平方メートルもの新工場を設置(麻畑に近い郊外)し、「高水分押出機」という新型機械を導入したものの、その運用コストや、新工員の育成、そして、中心商業地への輸送コスト等の負担を増す状況。

そして辛いのは、経済不況(庶民の生活負担増)を背景に、スーパーマーケットでも安価な肉製品が求められ、同社の棚が駆逐されていっている現状。需要/販売量まで低下していくとWパンチ。。

2025年まで事業継続に必要な資金の確保が絶望的な状況で、やむなく自主管理ということのようです。なお、60人以上の従業員を雇用しており、年間売上は240万NZドル。

「肉製品は豊富なものの、植物由来の製品は限られている。。」

◆Sustainable Foodsの商品

2018年に販売開始。ヘンプベース食品には鶏肉、ソーセージ、ミンチ、ハンバーガーパテなど。カラフルなパッケージで一度試してみたいです。

◆需要減は経済不況が要因。

需要減について、記事では経済不況が要因と記載されています。北欧も物価高は顕著な中、人々の可処分所得が乏しくなると、やはりコスト高めな代替肉は嫌煙してしまうのでしょう。

また、もしかして、代替肉(代替肉ブーム)が飽きられている、のかもしれません。。(実際の肉と比べて美味しいのかどうか….?高くて不味ければ続きませんよね….)

今年4月には、同じくニュージーランドの植物由来食品を展開するサンフェッド社も事業停止となったようです。

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