ヘンププラスチックと食
冒頭の写真は、ヘンプとさとうきび由来の生分解プラスチック樹脂を用いた3Dプリント技術で製造した瞑想用チェアーです。
以下X投稿で紹介したものです。
大麻繊維&さとうきび素材の3Dプリント技術を用いた瞑想用チェアーHEMPLA https://t.co/SC4oMHz5hU。昨年6月販売後、順調の様子 https://t.co/nMvKWX2g5k。
— 北村 隆匡 @麻福 (@kitamutak) August 29, 2024
この空洞デザインで商用化されるまで技術も進化。ヘンプ生分解プラスチックは益々身近になりそう。
合わせるラグも大麻使用。トルコの手織り品 pic.twitter.com/IA0QHEGko1
ヘンププラスチック、とくに、3Dプリント方式というと、長らく「強度」が課題とされてきましたが、このような空洞的なデザインでも1年以上商用化されているよう、技術の進歩は早く、もはや課題解決された感があります。
プラスチックを用いた調理機器も多々想定されます。抗菌性のあるヘンプ繊維を用いているので、もしかして既に抗菌性のあるプラスチック製品かもしれません。近い将来、そういった商品も出てくることでしょう。
◆国産ヘンププラスチック INASO
2009年当時、世界初の組み合わせで誕生した国産プラスチックが『INASO』。米樹脂と麻のおがらを組み合わせたプラスチック樹脂でした。3Dプリントでなく、一般的な射出・押出成形方式です。
こちらの樹脂の開発は「アグリカルチャー・じょうえつ株式会社」さんでした。特殊な素材にもかかわらず、麻の未来のために、超小ロットで製造くださったそうです。
押出成型であれば、樹脂さえあれば、日本でも比較的小ロットで商品化できるので、こういった方法からの商品化も将来またあるかもしれませんん。
ただ、おがらを入れるのは、石油由来樹脂(PP等)の単なる代替という位置づけになるので、大麻が入ることによる機能性向上[強度が増す(曲げ強度は増しますが)、抗菌性がでる(米よりは抗菌性益しますが)等]は認められなかったのは残念なことでした。結果、お箸も少々脆かったのは気になりました(気をつければ、なんら問題ないのですが)。
いまも、少々リニューアルして販売している会社さんもいらっしゃいます。よろしければ、どうぞ。
・ヘンププラスチックINASO 箸
https://ppp-fune.jp/introduction/detail/498844/
<参考>
・ お米と麻のバイオマス・プラスチック ~INASOペレットで麻箸をつくるの巻~
http://www.hemp-revo.net/report/0909.html
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