ヘンププラスチックと食

冒頭の写真は、ヘンプとさとうきび由来の生分解プラスチック樹脂を用いた3Dプリント技術で製造した瞑想用チェアーです。

以下X投稿で紹介したものです。

ヘンププラスチック、とくに、3Dプリント方式というと、長らく「強度」が課題とされてきましたが、このような空洞的なデザインでも1年以上商用化されているよう、技術の進歩は早く、もはや課題解決された感があります。

プラスチックを用いた調理機器も多々想定されます。抗菌性のあるヘンプ繊維を用いているので、もしかして既に抗菌性のあるプラスチック製品かもしれません。近い将来、そういった商品も出てくることでしょう。

◆国産ヘンププラスチック INASO

2009年当時、世界初の組み合わせで誕生した国産プラスチックが『INASO』。米樹脂と麻のおがらを組み合わせたプラスチック樹脂でした。3Dプリントでなく、一般的な射出・押出成形方式です。

「こちらの箸ケースは当社でつくって納めさせていただきました。」

こちらの樹脂の開発は「アグリカルチャー・じょうえつ株式会社」さんでした。特殊な素材にもかかわらず、麻の未来のために、超小ロットで製造くださったそうです。

押出成型であれば、樹脂さえあれば、日本でも比較的小ロットで商品化できるので、こういった方法からの商品化も将来またあるかもしれませんん。

ただ、おがらを入れるのは、石油由来樹脂(PP等)の単なる代替という位置づけになるので、大麻が入ることによる機能性向上[強度が増す(曲げ強度は増しますが)、抗菌性がでる(米よりは抗菌性益しますが)等]は認められなかったのは残念なことでした。結果、お箸も少々脆かったのは気になりました(気をつければ、なんら問題ないのですが)。

いまも、少々リニューアルして販売している会社さんもいらっしゃいます。よろしければ、どうぞ。

・ヘンププラスチックINASO 箸
https://ppp-fune.jp/introduction/detail/498844/

<参考>

・ お米と麻のバイオマス・プラスチック ~INASOペレットで麻箸をつくるの巻~
http://www.hemp-revo.net/report/0909.html

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