【アメリカ】麻の実ベンチャーが事業拡大中。麻農家と広いネットワークを構築。

アメリカ・ケンタッキー州のVictory Hemp Foods社(2014年創業)が、麻の実食品製造関連に250万ドル(約3.65億円)を投資。ケンタッキー州知事からも、大きな期待を寄せられています。

2030年までに「数十万エーカーの麻の実」を農家より買い付け、麻の実を北米の次なる主要作物にすべく取り組んでいるそう。

・Victory Hemp Foods expanding operations in Carroll County[2024/8/29]
https://www.whas11.com/article/money/business/victory-hemp-foods-expanding-operations-carroll-county-kentucky/417-17fc010d-e3e3-41f9-af95-4b5675be44c1

同社は5200平方フィート(=約483㎡)の生産施設もさらに拡張する目論見も。以下、同社のYouTube映像より、美しい提携麻畑とその栽培農家が何名か登場します。大規模収穫の模様も圧巻です。

加工工場の模様は以下画像をご参考ください。

アメリカで流通する食用ヘンプシードは、まだまだ、カナダからの輸入が大部分の状況。アメリカ内のこういった加工工場が力をつけることで、アメリカ農家が安心して食用ヘンプを栽培できることにもなります。

今後の動向を注視していきたいと思います。

・Victory Hemp Foods社
https://www.victoryhempfoods.com/

 

◆会社名Victory~の由来はきっと、、『Hemp For Victory』の話

これは想像ですが、Victory Hemp Foods の会社由来は、あの伝説のヘンプ栽培促進動画『Hemp For Victory』から取ったんだろうなぁ、と思いました。

米国農務省 (USDA) は 1942 年、戦争のために大麻栽培を農家に奨励したときの映像です。大麻農家に対して様々な優遇措置を設けました。

ここで同社の拠点であるケンタッキー州が13回も言及されています。3分10秒時点の「My Old Kentucky」が印象的です。

ケンタッキー州は主に麻の実(種子)生産地として選ばれ、1942 年だけで 36,000 エーカー(=約14,568ヘクタール!)の土地に種をまいたようです。もちろん、種だけでなく、繊維も採取したようで、その翌年~翌々年には6,000 万ポンド(=約27,215トン!)近く供給したそうです。この急スピード感は、まさにヘンプでしか成り得ません。

・1942 | Government Launches “Hemp For Victory” Campaign
https://www.kyhempsters.com/post/1942-government-launches-hemp-for-victory-campaign

[制作の背景について]1941年12 月の日本軍による真珠湾攻撃&フィリピン侵攻後、アメリカはフィリピンからのマニラ麻繊維の供給が遮断され、米国農務省USDAは、戦時中の愛国的義務の一環として自国農民に大麻栽培を奨励するため本映像を制作した。

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